映画「Mr.タスク」ずっと観たかった人体改造シリーズ
人間+セイウチ…
こういう系、見たら見たでおえぇ。となるのは分かってはいるんですが、人間のキモイ欲求は上には上がいるもので、それを覗きみるチャンスと思ってついつい見てしまいます。
「武器人間」みたいに少々かっこいい改造を想像していたら、まさかのお姿にちょっと臓物やられました。
あらすじ
おじさんがおじさんをセイウチに改造するお話。
犯人ハワードハウがMr.タスクを作った動機。それは、過去に餓死の状況から逃れるため仕方なくセイウチを食べたハワードの「そのとき一方的に食べられたセイウチに復讐の機会を与えたい」という過去の後悔と罪悪感から解放されたいという欲求を果たすこと。その餌食となったのが、ジャスティン・ロング演じる主人公ウォレスでした。
感想(ネタバレ含む)
主人公は、人の不幸を笑いのネタしてポッドキャストを通して荒稼ぎしている、いうならばクズです。
前半に日本刀を振り回してうっかり足を切断してしまった少年のくだり。足がなくなった少年の苦しみはそっちのけで、うっかりの部分だけ取り上げて笑いのネタとして晒上げます。
で、その少年は苦しみのあまり自殺してしまうのですが、それすら美味しいネタが無くなってしまったくらいにしか思っていない主人公。
新しい面白ネタを調達しにカナダへ出張したわけですが、ついに因果応報の餌食として足だけに留まらず人間であることを取り上げられてしまったのでした。
いやぁ…セイウチ人間のビジュやばすぎません?さすがに(笑)予想の何倍も上を行ってて、吐き気をもよおしました。
羊たちの沈黙、金カムに続き、ここでも登場する人皮。人の皮を継ぎはぎした皮膚でセイウチの体を作ってるそのビジュアルがほんとに悲劇。
これはコメディか。コメディとして見るならば確かに笑える見た目ではあるけれど…あまりにも可哀そうな結末なので(生き残ったとしても人間には戻れない…)コメディとして見れず、ひたすら胸くそで吐き気がしました。
クズな行いがブーメランで自分に返ってきたといえばそうなんですが、あまりにもビジュがしんどくて、可哀そうでしかなかった。
動物と人間の違いは涙を流せるかだと。涙流してた主人公は心は人間のままセイウチとして生きなきゃいけないということですよ。しんどすぎでしょ。
最後のエンドロールのトークも、違うクズポッドキャスターがセイウチになった主人公を笑いのネタにしてバカにしてる内容なんですが、確かにコメディならあのビジュアルはグロきもくて面白いんだろう。でもコメディにしちゃいかん、あまりにもビジュしんどすぎるから。という思いがモヤモヤ巡って、ほんとに胸糞悪くて吐き気しっぱなしでした(笑)
人の痛みをちゃんと分かってあげれる、簡単に人をバカにするような言葉を発さない人間になりたいなと思います(笑)